ThinkCentre カスタマイズは、Windows を実行している ThinkCentre デバイス専用に設計されており、Basic ライセンスが必要です。管理者がデバイスにリモート・アクセスし、BIOS インターフェースへのアクセスを必要とする特定の操作を実行できるようにする強力な機能を提供します。TCC は、強力なパスワード、電力効率およびファームウェア・ロックを設定し、ワン・キー消去を使用する機能を提供します。これらの機能には BIOS が関係するため、多くの場合、デバイスの再起動が必要になります。
TCC にアクセスするには、次の 2 つの方法があります。
- 「ポリシー管理」 > 「ThinkCentre カスタマイズ」に移動します。
- 「デバイス管理」 > 「デバイス」に移動し、TC デバイスを選択した後、「デバイス・トレイ」 > 「強力なパスワード」を選択して、「ThinkCentre カスタマイズ」リンクをクリックします。
セキュリティー上の理由から、「ファームウェア・ロック」および「ワン・キー消去」には、「スーパーバイザー・パスワード」の入力が必要です。これは、デバイス・トレイで行われます。
デバイス情報の表示 -Windows オペレーティング・システムの記事の、「ThinkCentre カスタマイズ」タブのセクションを参照してください。
強力なパスワード
構成
切り替えボタンを使用して、これらのオプションを有効または無効にできます。新しい設定がデバイス・トレイに反映されます。
強力なパスワードは、デバイスで強化されたパスワード・セキュリティー・ポリシーを提供します。次のオプションを設定できます。
- 混合文字
- 特殊文字
- 最小文字数: このオプションは、パスワードに必要な最小文字数を 8 〜 12 文字の範囲で設定するためのドロップダウン・リストを提供します。このオプションをオフにすると、パスワードはより少ない文字数にすることができます。
デバイス
このタブでは、「構成」セクションでポリシー・セットを適用するデバイスを選択できます。切り替えボタンを使用して、個々のデバイスの強力なパスワード設定を有効または無効にします。または、デバイス・リストの上部にある切り替えボタンを使用して、すべてのデバイスの設定を有効または無効にします。
グループ
各グループ・レベルで、デバイスの強力なパスワード・ポリシーを有効または無効にできます。または、グループ・リストの上部にある切り替えボタンを使用して、すべてのデバイス・グループの設定を有効または無効にします。
電力効率
この機能を使用すると、デバイスを「パフォーマンス・モード」または「超低電力モード」に設定できます。パフォーマンス・モードはデバイスの最大システム電力を使用し、超低電力モードは電力を節約します。この手順は、デバイス・エージェント・レベルのバックエンドで実行されます。
すべてのデバイスに「パフォーマンス・モード」または「超低電力モード 」を適用するか、「デバイス」セクションに移動して、これらのオプションのいずれかを適用するデバイスを選択することができます。
個々のデバイスのオプションを変更するには、次の手順を実行します。
- デバイスを検索します。
- 最後の列の対応する鉛筆アイコンをクリックします。
- ダイアログ・ボックスで、オプションを選択します。
- 「保存」をクリックします。
ファームウェア・ロック
この機能は、Lenovo とのパートナーシップを通じてサード・パーティー・ソフトウェアによって提供されます。有効にすると、サードパーティー・ソフトウェアによる制御を許可するオプションがデバイスに提示されます。たとえば、ユーザーがデバイスを紛失した場合、Web サイトにアクセスしてデバイスをリモートでロックできます。
この機能が無効になっている場合、サード・パーティー・ソフトウェアはデバイスのファームウェアをロックできません。
現時点では、デバイス管理はロック機能を直接制御しません。サード・パーティー・ソフトウェアがこの機能を実行できるかどうかを切り替える設定のみを管理します。
切り替えボタンを使用して、個々のデバイスでこのオプションを有効または無効にすることができます。または、デバイス・リストの上部にある切り替えボタンを使用して、すべてのデバイスに対してこの設定を有効または無効にします。
このオプションを有効にすると、コマンドがすぐにデバイスに送信されることに注意してください。
*注: サード・パーティー・ソフトウェアから追加のライセンス料がかかる場合があります。
ワン・キー消去
ワン・キー消去 (OKD) の目的は、ワン・クリックでデバイスからすべてのデータとソフトウェアを消去できるようにすることです。このプロセスにより、デバイスが自動的に使用停止になり、デバイス管理からすぐに削除されます。
デバイス
プロセスを開始するには、リストからデバイスを選択して確認します。この操作は BIOS レベルで実行され、以下のステップに従います。
- デバイスを選択した後、管理者はデバイスに要求を送信します。
- 次回の再起動時に、BIOS は未処理の要求を検出します。
- これに続いて、システムは BIOS に入ります。
- BIOS は、管理者がデータ消去を要求したことをユーザーに通知するポップアップ・ボックスを表示し、ユーザーに確認を求めます。ユーザーには拒否するオプションがあります。ユーザーが受け入れると、要求がデバイスに送信されます。
「OKD 要求」セクションには、各デバイスの要求のステータスが日付と時刻とともに表示されます。

この操作はオンライン・デバイスにのみ適用でき、これらの機能をサポートするには、デバイスの BIOS バージョンが最新である必要があります。